プロジェクトアセットニュース
フットボールセンター建設までのストーリー

 

フットボールセンター建設の背景

熊本県下での慢性的な公式戦会場不足


一般社団法人熊本県サッカー協会(以下、KFA)にはキッズからシニア年代まで約500チーム・選手17,000人余が登録しています(2022年4月26日現在)。
KFAが主催する試合はリーグ戦だけでも年間約5,500試合と多くの試合を開催しています。

多くの試合を開催する一方で、公式戦で使用する人工芝が整備されたグラウンドは県内に20箇所ほどしかなく、車で片道2時間以上かかる遠く離れたグラウンドを使用せざるを得ないことが生じています。
また県内での開催が難しい場合は県外の会場を借りることもあり、実際に会場を使用する選手に大きな負担がかかってしまっています。

 

フットボールセンター構想の誕生、そして熊本地震


そうした課題がある中、2015年に打ち出されたKFAの中期計画には環境整備の一環としてフットボールセンターの建設が盛り込まれ、センターの構想が立ち上がりました。
公式戦会場不足の解消に加え、県サッカー界の強化育成拠点となることで、さらなる発展を目指し、実現に向け動き出しました。

しかし、建設候補地の選定や事業内容についての話し合いが進められ順調に進み出した矢先、2016年4月に最大震度7の熊本地震が発生。
熊本県は甚大な被害を受け、フットボールセンター建設の動きは中断せざるを得ない状況となります。
住宅の倒壊、道路の寸断、橋の崩落など被害は大きく、スポーツ施設も被害を受けたひとつでした。
住宅倒壊の様子、地震で影響を受けたスポーツ施設住宅倒壊の様子、地震で影響を受けたスポーツ施設

地震後、被害が残る中、避難所や車で寝泊まりをする人たち。
そのなかでも、子どもたちはボールを蹴り、仲間たちとサッカーを楽しむ姿が見られました。また、サッカー日本代表メンバーのみなさんなど、多くのサッカーファミリーが熊本を訪れ、さまざまな支援活動も行われました。
大変な状況の中でも、スポーツを通じて子どもたちが笑顔になれる時間がありました。

 

熊本地震からの復旧・復興のシンボル

官民連携、まちとみんなでつくる「熊本県フットボールセンター(仮称)」


熊本地震によりフットボールセンター建設の動きを中断していましたが、震災から一年経った2017年より再始動しました。

フットボールセンター建設には現在、KFAを始め嘉島町や熊本県、日本サッカー協会など様々なセクターが関わっています。その中でも地元熊本のために尽力されたのが、KFAの事務局長であり、株式会社熊本フットボールセンター(以下、KFC) 代表取締役の松下涼太さんです。
サッカー少年だったころの松下さん、現在の松下さん サッカー少年だったころの松下さん、現在の松下さん

「単にグラウンドを建設するだけでは、運営面や実際に利用する地域の方々の持続性に欠けてしまう。」

そう考えた松下さんはそれまでに計画されていた事業内容や施設コンセプトを一から見直し、当初計画されていたグラウンドの建設に加え、カフェやコワーキングスペースを併設する現在のカタチを提案しました。
完成イメージ図、完成イメージ図(施設内観)、完成イメージCG ​ 完成イメージ図、完成イメージ図(施設内観)、完成イメージCG

そこには前職の「スポーツ×まちづくり」の経験と、施設として持続可能な機能を持ち、地域の方々に使用していただくことで地域でのつながりが生まれる場にしたい、笑顔になれる場にしたいという松下さんの想いが込められています。

構想から約6年、熊本地震を乗り越えKFAや松下さんの想いが詰まったフットボールセンターの建設が動き出し、チーム一丸となってプロジェクトが進んでいます。
プロジェクトメンバーのみなさん:プロジェクトが動き出したころ 仮設のプレハブにてプロジェクトメンバーのみなさん:プロジェクトが動き出したころ 仮設のプレハブにて
 

 

事業者からのメッセージ

一般社団法人 熊本県サッカー協会 前川隆道会長

官民連携事業による「熊本県フットボールセンター(仮称)」の建設は、2015年に田川前会長就任時に表明された当協会の中期目標の一つで、「熊本県を全国で有数のサッカー王国に育てる」と並ぶ、協会の悲願とも言える事業です。しかし、センターは単にサッカーファミリーのためのグラウンドというだけでなく、保育園、カフェ、コワーキングスペースなども併設する複合施設として、近隣住民の方々や他のスポーツも交えたスポーツ文化の発信拠点として整備する計画です。地域にスポーツ文化を根付かせる上でのモデルケースとして、さまざまな世代の交流の場となることを期待しています。

一般社団法人 熊本県サッカー協会
前川 隆道 会長

 

株式会社熊本フットボールセンター 松下 涼太社長

熊本県フットボールセンター(仮称)の運営にあたっては、「持続可能であること」と「スポーツ文化の醸成」というコンセプトを掲げています。保育園、カフェ等の収益施設を通じて“稼ぐ”機能を持ち、長期に渡って持続可能な施設を目指します。また、さまざまな世代がスポーツを媒介にして豊かな時間を過ごせる場にし、熊本のスポーツ文化を醸成していきたいと考えています。加えて、立地する嘉島町をはじめとする近隣地域とのつながりも重視。施設利用者だけでなく、協力事業者もできる限り地元企業や個人とパートナーシップを組むことで、地域内で人やお金が循環する仕組みを作ることも目標としています。

株式会社熊本フットボールセンター
松下 涼太 社長

 

 

代表者プロフィール

株式会社熊本フットボールセンター 代表取締役 松下涼太
熊本県天草高校からサッカーをはじめ、2002年、筑波大学体育専門学群に進学し、体育・スポーツ・健康について学び、蹴球部 (サッカー部) での活動と同時にスポーツ少年団で指導に携わる。
大学時代は、コーチング、体力学領域について専攻し、部では大学フェスティバルなどを運営。
卒業後(2006~2012)は、蹴球部OBで設立した、NPO法人つくばフットボールクラブ(兼、株式会社つくばFC)で、指導者及びマネジャーとしてクラブ運営、事業企画、まちづくりに携わる。
2011年に日本サッカー協会主催スポーツマネジャーズカレッジ8期生として、受講卒業。
つくばでの経験を活かし、地元でスポーツ×まちづくりの活動を目指し、NPO法人つくばフットボールクラブからKFA(2012~現在)へ転職。日々熊本サッカーの発展と地域のまちづくりに努めている。
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