プロジェクトアセットニュース



西条市版SIB事業に取り組む「たぬきまんじゅう販路拡大プロジェクト」、「『西条ジビエ』スタートアッププロジェクト」、「フレンチで地域の魅力をつなぐプロジェクト」の活動状況や進捗状況を出資者へお伝えするため、中間報告会を行いました。
(日時:2020年11月18日19:00-20:30、場所:西条市役所 5階大会議室)


本レポートでは、その様子をご紹介します。
はじめに、西条市市民生活部地域振興課から「西条市版SIB」についてお話いただきました。



SIB(ソーシャルインパクトボンド)とは事業にかかる資金を民間の方から調達し、それを成果に連動した形で元本をお支払いする仕組みのことです。
 
以下の3つの要件を満たすものです。
①民間資金を活用していること
②民間事業者と行政とが連携して社会課題の解決に取り組むこと
③成果連動型の支払い形態であること
 
西条市がSIBを導入する背景としては、国からの地方交付税である依存財源が増額している一方で、国に依存せず市が独自に使える「自主財源」の比率は減少しています。
高齢化により社会保障に関する費用(歳出費用)の増加がある状況です。
地域課題の解決には、行政だけでなく市民を巻き込む形で事業を行うことが求められています。
 
西条市は、このような状況の中で、以下2点を重視してSIB導入を検討されています。

①費用対効果のより十分な検証
→成果のあるものに補助金が支払えているかを検証
 
②住民の主体的参画を伴う仕組みの構築が求められている
→まずは知ってもらうことが大事!SIBにより、地域課題や地域の取り組みを行政と事業者に限らず地域全体に知ってもらう機会として有効的である。
 
 
西条市版SIBは、2018年度より開始し、
実施プロジェクト7件、出資者数延べ201名、出資金額が総額450万円となります。
 
2018年度と2019年度の事業テーマは「特産品開発事業」でしたが、2020年度から更にテーマの幅を広げ「SDGsの達成」をテーマに事業を募集し、実施を進めています。
地域全体で市民の取り組みを応援できる仕組みを展開していきます。
 
今年度の3事業者のプロジェクトの進捗状況を以下よりご報告します。

 

①【西条市SIB たぬきまんじゅう販路拡大プロジェクト】進捗状況について


たぬきまんじゅうの森達正さんよりプロジェクトの進捗についてご報告いただきました。
【西条市SIB たぬきまんじゅう販路拡大プロジェクト】


 

プロジェクトの内容・成果達成状況について


①たぬきまんじゅうにまつわる地域の人々の想いの結集:
懐かしのCMソングを市民参加型で制作(復活)し、YouTube配信とラジオCM放送を開始する

 
懐かしのCMソングを市民参加型で制作(復活)し、YouTube配信とラジオCM放送を開始します。
高校生による演奏やコーラス、社会人、ダンススクール、保育園など10団体の方に参加していただきました。
 
現在、橘保育園、愛媛県立西条高等学校、愛媛県立西条農業高等学校、愛媛県立東予高等学校、愛媛県立丹原高等学校、オレンジダンススタジオ、ガンバッタンジャグクインテット、ピアノアンサンブルバージョンが公開中です!
これからも続々とさまざまな演奏動画がアップされていく予定です。
 
様々な形でのたぬきまんじゅうソングを地域の方々と制作しています。
地域の財産として再認識を図るため、さらに輪を広げていきます。
 
YouTubeチャンネル「たぬきまんじゅうチャンネル」にてご覧ください。



②地域の銘菓・たぬきまんじゅうの継承:
愛媛県南予地域を中心とした販路拡大(契約店舗数10店舗)

 
テレビ愛媛のEBCライブニュースで7分の特集番組を組んでいただきました。
その結果、大きな取引先との契約につながることとなり、契約店舗数も20店舗を超えることができました。
 
③たぬきまんじゅうの背景・「喜左衛門狸伝説」の民話伝承:
地域メディアと連携した、
喜左衛門狸伝説の民話伝承を伝えるための取組みの実施(1媒体)

情報誌「ここまち西条」2020年11月号に1ページ分の取材を受け、本プロジェクトについてや「喜左衛門狸伝説」について取り上げていただきました。


 

事業スケジュールについて


当初予定から変更をしています。
 
【事業スケジュール】
・7月中旬:関係者、関係団体との打ち合わせ
・7月下旬:ミュージシャン・バンド決定
・8月上旬:SIB事業出資募集
・9月中旬:復刻版CM動画の発表
・10月下旬:情報誌「ここまち西条」に掲載
・10月下旬:各団体による演奏撮影
・11月中旬:CDの制作・YouTube準備
・YouTube配信開始・募集開始

 

②【西条市SIB 「西条ジビエ」スタートアッププロジェクト】進捗状況について


ネイティブキッチンの鈴木 寛顕さんよりプロジェクトの進捗についてご報告いただきました。
【西条市SIB 「西条ジビエ」スタートアッププロジェクト】


 

プロジェクトの内容


①ジビエを本格ビジネス化するための学習・研修

ビジネスとして継続が難しいジビエを先駆者から必要な知識やマーケティング戦略を学びました。
ジビエビジネスアカデミー/Nook`s Kitchenの代表西村直子さんによるマンツーマンレッスンを受講しました。
講座の5日間は、ジビエ料理を作って食べてを繰り返しながら、ジビエ料理について学びました。
最後の2日間は、実践編としてジビエBBQ体験、親子料理教室を実施しました。
どちらも満席で大盛況で終えることができました。



②西条市民へのジビエ普及のためのアプローチ、各教室の開催

(1)大人向け:
西条市食の創造館でのジビエ料理教室 10月25日(日)、1月9日(土)


大人を対象にジビエの調理方法のバリエーションをお伝えし、ジビエを「家庭料理」として手軽に捉えてもらうきっかけづくりの場を目指します。
ここをきっかけに習得した料理が各家庭で提供され、「親から子どもへ」伝わっていくことを目的に実施します。

(2)子供向け:
西条ふれあいの里でのジビエBBQ体験教室 11月28日(土)


子ども向けに「ジビエを食べる機会」、「野外で炭火を使い自ら調理する体験機会」を提供しました。
子どものうちから、ジビエや炭火に触れて、抵抗感の軽減と身近な存在として親しみをもってもらうことを目的としています。
普段、なかなか火を扱う機会がないことや山の状況、ジビエが森林保全の一環になっていることなど現地を訪れ、リアルな体験を通した学びになればという思いで実施を考えています。



③西条ジビエソーセージの開発
 
ジビエソーセージが完成しました。
ロングソーセージとフランクフルトになります。
このソーセージは、西条市の鹿肉を使用、化学調味料無添加で安心して食べられます。
素材の味がわかる様に、最低限の調味料しか使用してません。
何度も試食を重ね、サイズ、太さ、粗挽きについてこだわりました。
ドイツソーセージの「シャルキュトリー」 と 「ジビエ」を合わせた、「ジビキュトリー」という新たな商品になります。
 
出店時に、キッチンカーで販売しています。
真空パックで冷凍しお持ち帰り用も準備しています。
賞味期限は、冷凍で1年、解凍して1週間となっております。
100名様限定で、アンケートに答えて頂いた方は、1割引きで購入できるキャンペーンも実施中です。

 

成果達成状況について


①ジビエイメージ向上:
西条市産のジビエのソーセージを開発・販売し、商品を食べた人100名以上からアンケートを取る


取組み中です。出店、イベントにて商品を提供し、アンケートにご協力いただいています。
上記の割引きキャンペーンでさらにアンケート回答者の増加を目指します。
 
イベント情報は、ネイティブキッチンのFacebookページにて発信しています。

②情報発信と認知度向上:
ネイティブキッチンのInstagramのフォロワー800人に増加させる(申請時:約400人)


11月16日時点でフォロワー907名で、達成となりました。
フォロワー増加のために、自ら積極的に情報をキャッチすることを心掛けました。
特に、近い地域で活動をされている方やジビエという共通点がある方などをこちらからフォローし、フォローを返してもらえるよう工夫するなどして、フォロワーを増やしていくことに成功しました。
 
③地域内ネットワーク形成:
豊かな里山づくりを目指す団体との協働によるイベントを開催し、30名以上の参加と協働パートナーのリストを作成する


協働によるイベントはこれからの予定ですが、既に「石鎚ふれあいの里」と協議し、複数回開催して30名以上の参加を見込んでいます。
協働パートナーリストの作成は、取り組み中です。

 

③【西条市SIB 「フレンチで地域の魅力をつなぐプロジェクト」】進捗状況について

 
フレンチレストラン「Ville natale(ヴィル・ナタール)」の上甲さんよりプロジェクトの進捗についてご報告いただきました。
【西条市SIB フレンチで地域の魅力をつなぐプロジェクト】



 

プロジェクトの内容・成果達成状況について


①生産者とのネットワーク形成:
生産者の方を交えた試食・交流会を2回開催する

生産者の顔が見えるメニューの提供:
生産者の顔が見えるメニューの提供する
10名以上の生産者とのネットワークをつくり、西条市ならではの原材料を使った新メニュー開発と生産者の名前を入れた提供の開始
 
(1)農業者グループ「たべとうみん」との試食交流会 10月14日

「たべとうみん」のメンバーが手塩にかけて栽培した、米、卵のほか、野菜、果物など四季折々の素材を、Ville nataleが調理し、フレンチメニュー試食交流会を行いました。。



(2)ville natale×たべとうみん「親子で里芋収穫体験・フレンチ試食会」 11月1日

親子で里芋収穫体験とフレンチ試食会を開催しました。
畑では、先生の里芋紙しばいを聞いてから、初めて触る鍬を使って里芋を土から掘り出したり、親芋から子芋や孫芋をパキパキはずしたりしました。
参加された皆さんは、上手に鍬を使い、サポート無しで重い里芋をしっかり掘り起こせるようになっていました。
おいしい里芋の選び方、見分け方、保存方法や調理方法、お母さん・お父さんともお話をさせていただきました。





③食育・地域への愛着度向上:
子ども達の【食、職、地域】への気持ちを向上させるための「収穫体験・実食」イベントを2回開催とSNS等での発信

 
「Ville natale×丹原高校 試食・交流会」 8月5日

国際基準「グローバルGAP」取得のブドウをはじめとする丹原高校園芸科学科の質の高い果物や野菜を、フレンチのコースに仕立て、丹原高校生12名が試食。
生徒たちの地域への愛着度向上を目指し、Jターンで移住されてきたプロのシェフの目線から見た、農産物をはじめとする西条市の食材の豊かさや魅力を伝えました。



 

中間報告会を振り返って

 



報告会では、地域の方々のご協力を得ながら、各プロジェクトを着実に進めていることを、3事業者の皆さんからご報告いただきました。
また、「SIBに取り組む中で、感じたことは?」という問いに対して、3者よりこのようなお答えがありました!
 
「支えていただいている地域の皆さんに地域の財産として感じていただき、守っていただいていると、取り組んでいて強く感じるようになった。当初からSDGsの達成を目指す中、なかなか一企業として取り組みが難しいとも感じていたが、地域の皆さんに応援をいただき、次なるステップへの足掛かりをたくさんいただいている。」

「出資募集では苦戦したものの、自ら、地道な声掛けをすることを経験したのがとても良かった。この時に、本当に地域の一人ひとりから大切なお金をお預かりして事業を実施するのだと実感した。人と人のつながりの中にこの事業がある、ということをリアルに感じた。助成金として資金提供されるよりもやる気も出るし、協力者の方とより深くつながっている。」

「SIBの事業名として『つながり広がる』とあるが、県外からこの土地にやってきて、誰も知らない状態で店を始め、まさにその言葉通り、この取組を始めて色んな生産者さんや同じSIBをやっている事業者さんともつながることができ、事業に活かせている。これからもどんどん、色んなつながりを広げて行きたいと思っている。」
 
また、参加者の皆さんからは、
「取組を行う中での壁や課題は?」
「こんな団体と連携してみてはどうか?」
「事業を情報発信する広報・周知方法での工夫があれば知りたい!」
「地域の産品を、掘り起こし受け継いでくれていることに感謝。この事業で喜びを感じている人は多いと思う。」
「直接お話を聴き、資料などで見るよりさらに素晴らしさを感じた。3事業が成功して欲しいし、この取組みが長く続いて欲しい。」
 
などなどのご質問やご感想もいただきました。
今後も引き続き、成果の創出に向け、3つのプロジェクトを進めてまいります。
 

事業の成果発表会は、2021年3月~4月を予定しています。
出資者の皆様のお越しを心よりお待ちしております!
※詳細は、後日にご案内させていただきます。

事業の成果発表会は、2021年3月~4月を予定しています。
出資者の皆様のお越しを心よりお待ちしております!
※詳細は、後日にご案内させていただきます。

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